経済 第2問 問Ⅰ-3 消費の決定理論に関する問題
消費の決定理論に関する記述のうち、正しいものはどれですか。
- 家計が生涯を通じた所得によって消費の水準を決めている場合には、一時的な減税による消費刺激効果は大きい。
- 家計が恒常的な所得にしたがって消費を決めている場合には、財政支出による景気刺激策の乗数効果は生じにくい。
- ある年における所得がその年の消費を決めるということが、ライフサイクル仮説から導かれる。
- 家計が自由に借入を行うことができない場合には、消費と可処分所得の関係は弱くなる。
解答
解答:B
- 生涯所得によって消費を決定している場合、一時的な減税は消費刺激効果を持たない。
- 正しい。
- ライフサイクル仮説では、生涯を通じた所得によって消費の水準が決められる。
- 流動性制約にある場合には、消費は当期の可処分所得との関係が強くなる。
■消費理論
恒常所得仮説・・・恒常的に入ってくる所得のみが消費に影響を与えると考える仮説。よって、一時的な収入や減税では
消費には影響を与えない。
ライフサイクル仮説・・・年齢と消費・貯蓄行動の結びつきに注目した仮説。