会計プロセス
企業会計における資本と利益
利益=1期間における資本の増減=期末における資本 - 期首における資本
資本=資産 - 負債
勘定記録のルール
上記にあるように利益を求めるためには資本を求める必要があり、資本を求めるためには、資産と負債の金額を求める必要がある。 実務会計では多くの場合、左右対象のT字型の左右2欄の記録書式が用意される。勘定の左側は借方、右側は貸方と呼ばれる。貸借一致の原則
貸借一致は、会計計算において重要な決まりであり、ある勘定が借方に記録されるときは、別の勘定の貸方に同じ金額 が記録されることを要求し、逆もまた同じである。例をあげると、5月1日に銀行から300万円の現金を借入れたとすると、現金と いう資産が増加しているため300万円が現金勘定の「借方」に記録される。同時に、借入金という負債も同額増加しているので、300万円 が借入金勘定の「貸方」にも記録される。
貸借一致のルールに従ってなされた勘定記録の組合せは(会計上の)取引と呼ばれる。
貸借一致の例

名目勘定
全ての取引を貸借一致に従って記録させるために意図的に作りだされた勘定項目を名目勘定という。例えば、理容店が客に散髪をし5000円を受取る取引を考えた場合、現金という資産が5000円増加しているので、現金勘定の借方に 5000円を記入する。その一方で、散髪をするだけなら他の資産や負債に変動はないのでこのままでは貸方に記入する勘定がない。
そこで、散髪代勘定を設定して貸方に5000円を記入することで貸借一致を成立させる。この時の散髪代勘定は名目勘定である。