財務分析 第3問 Ⅲ-問1 実質の金利を求める問題

Ⅲ   S社(決算日:3月31日)は20X1年10月1日に、V銀行から変動金利契約で1,000,000円を借入れた。変動金利は6ヶ月円LIBOR+0.3% (半年ごとに見直し)とし、借入期間は4年である。金利変動リスクを回避するため、借入れと同時に変動金利と固定金利のスワップ契約 をF銀行と締結した。想定元本は1,000,000円、契約期間は4年、固定金利による支払利息の金利は1.9%、変動金利による受取利息の金利は 6ヶ月円LIBOR(半年ごとに見直し)で、利払日は3月末と9月末の年2回である。 変動金利は利払日の6ヶ月円LIBORに基づいて決定する。

S社の金利は実質的に何%で固定されますか。


  • 0%
  • 0.3%
  • 1.6%
  • 1.9%
  • 2.2%
  •    

解答

解答:E
V銀行との契約で変動金利として1,000,000円を6ヶ月円LIBOR+0.3%で借入
F銀行とスワップ契約として、1,000,000円を固定金利1.9%の支払と変動金利による6ヶ月円LIBORの受取利息
よって、V銀行への支払いとF銀行からの受取利息で6ヶ月円LIBORの変動金利分が相殺されるため、V銀行への0.3%の 利息とF銀行への1.9%の利息を合算した2.2%の利息が実質の金利となる。