財務分析 第1問 問3 利益情報の役割に関する問題

利益情報の役割に関する記述のうち、正しくないものはどれですか。

  • 利益情報の主要な機能は、企業に関わる当事者間の利害調整である。
  • 利益の額は、会社法が規制する分配可能額の計算に利用される。
  • 利益の額は、実現基準で計算されているため、経営者の業績見通しは反映されていない。
  • 利益の額は、法人の課税所得の計算では、全く考慮されておらず、課税所得は別途計算される。

解答

解答:B

  • 利益情報は、利害調整機能よりも、投資家への情報提供機能を重視して作成されている。
  • 正しい。
  • 会計方針の選択など、経営者による裁量的行動によって、経営者の業績見通しが利益に反映されることがある。 例えば、複数年に跨り使用する機械等の減価償却費の設定等経営者の業績見通しにより利益が変わってくる場合がある。
  • 課税所得の計算は、税引前利益(法人税等調整前の利益)をベースに計算され、利益の額も、一定程度考慮されている。