証券分析 第6問 Ⅱ-問5市場インデックスのリターン確率に関する問題

Aさんは、以下の株式ファンドX、Y、Zおよび市場インデックスへの投資を検証している。各株式ファンドおよび市場インデックスのリターンはいずれも 正規分布に従うものとする。図表1の期待リターンおよび標準偏差はいずれも年率、ベータは市場インデックスに対するベータである。

図表1 株式ファンドX、Y、Zおよび市場インデックスのリターン特性
期待リターン標準偏差ベータ
株式ファンドX4.0%15.0%0.6
株式ファンドY9.0%35.0%1.4
株式ファンドZ6.0%25.0%問3
市場インデックス5.0%20.0%1.0
・株式ファンドXと株式ファンドYの相関係数は0.8である。
・株式ファンドZと市場インデックスの相関係数は0.8である。
・リスクフリー・レートは年率1.0%である。

市場インデックスに1年間投資した場合、1年後にプラスのリターンが確保できる確率はいくらですか。標準正規分布表を用いて答えること。

  • 40.1%
  • 42.1%
  • 50.0%
  • 57.9%
  • 59.9%

解答

解答:E

市場インデックスの期待リターンが分布の真ん中なので、0.05が真ん中、そこから何σ左がリターン0かが わかればよいので、真ん中から期待リターン0までを標準偏差(1σ分)で割る。
(0-0.05)/0.2=-0.25
これを標準正規分布表にあてはめると「0.5987」が得られる。
よって、答えは59.9%

リターンのイメージ