証券分析 第6問 Ⅰ-問2リターンデータを用いたマーケットモデルに関する問題
過去のリターン・データを用いたマーケットモデルの推定に関する次の記述のうち、、正しくないものはどれですか。
- リターンは、安全資産のリターンを差し引いた超過リターンを使用する。
- ヒストリカルベータの推定では、過去24ヵ月の月次リターンを用いることとされている。
- 説明変数と被説明変数の相関係数の符号は、回帰線の傾きの正負によって判断できる。
- t検定を行うには、残差項の分布に特定の仮定を置くことが必要である。
解答
解答:B
■ヒストリカルベータ・・・過去一定期間の投資収益率を市場全体の収益率と回帰分析することで求めたファンド及び、
個別銘柄のベータ。
ヒストリカルベータで用いる過去データは24カ月と決まっているわけではない。
■説明変数と被説明変数・・・説明変数とは被説明変数(目的変数)を説明するための変数。
例えば、「身長・体重・年齢・摂取カロリー」などを説明変数とし 「血清コレステロール値」を被説明変数(目的変数)とする。
■T検定・・・T検定とは、2つの集合を比較した際にその2つの集合に有意差(意味のある差)があるかどうかを検定する方法。
t値が大きい程、意味のある差である可能性が高くなり、t値から計算するp値の値が5%または1%の値以下になると意味のある差であると言える。