証券分析 第5問 Ⅰ-問2株式オプション価格に関する問題

裁定取引機会が存在しないという前提のもとで、ヨーロピアン・タイプの株式プットオプション価格に関する次の記述のうち、 正しくないものはどれですか。ただし、対象株式に配当はないものとする。

  • 行使価格が低いものほど安い。
  • 本源的価値(本質的価値)を下回ることもある。
  • 株価を上回ることもある。
  • 行使価格を上回ることもある。

解答

プットオプションは○○で売れる権利であるため、行使価格を上回ることはない。プットオプションが 最も儲かるのは該当株式が0円となった場合であるが、行使価格とプットオプションの値段が同一となった場合に は株価が0円となった時でさえ儲けがないため、プットオプションの値段が行使価格を上回ることはない。
解答:D

■コールオプション・・・特定の商品を将来の一定の時点、もしくはそれ以前にあらかじめ定められた価格(権利行使価格)で買付ける権利。
■プットオプション・・・特定の商品を将来の一定の時点、もしくはそれ以前にあらかじめ定められた価格(権利行使価格)で売付ける権利。
■本源的価値(本質価値)・・・権利行使した場合のオプションの価値。例えば、原株式の株価が1,600円、行使価格が1,500円のコールオプションは イン・ザ・マネーであり、本源的価値は100円である。