証券分析 第4問 Ⅱ-問1 スポットレートに関する問題
金利はすべて1年複利で計算し、利付債のクーポンは年1回払いとし、現在、国債市場から推計された金利は図表1の通りである。なお現在は利払い直後とする。
期間 t | t年のスポットレート | t-1年後スタートの1年物フォワードレート | 1年後スタートのt-1年物フォワードレート | 残存t年の割引国債の価格 | パーイールドの利付債の利回り |
---|---|---|---|---|---|
1年 | 3.00% | ‐ | ‐ | 97.09円 | 3.00% |
2年 | 3.30% | 3.60% | 3.60% | 93.71円 | 3.30% |
3年 | 3.60% | 問2 | 3.90% | 89.93円 | 問5 |
4年 | 問1 | 3.20% | 3.67% | ☆ | 3.49% |
5年 | 3.40% | 3.00% | 問3 | 問4 | 3.40% |
4年のスポットレートはいくらですか。
- 3.20%
- 3.30%
- 3.40%
- 3.50%
- 3.60%
解答
解答:D
■スポットレート・・・現在を基準に1年後、あるいは現在を基準に2年後、3年後と先を見通した利率
■フォワードレート・・・将来のある時点を基準に、そこから1年後、あるいは2年後、3年後と先を見通した利率
スポットレートで運用しても、フォワードレートで運用しても運用結果は同じになるように金利が決まるはずなので、
1年~3年をスポットレートで運用して、3年目~4年目をフォワードレートで運用した場合と4年のスポットレートは等しくなる。
よって、4年のスポットレートをrとすると、(1+r)4=(1+0.036)3(1+0.032)
r=4√[(1+0.036)3(1+0.032)] - 1 =0.03499 ≒ 3.50%