証券分析 第4問 Ⅰ-問1 債券利回りに関する問題

債券の利回りに関する次の記述のうち、正しくないものはどれですか。

  • 直接利回りには、満期まで保有した場合のキャピタルゲインまたはロスが考慮されていない。
  • アンダーパー債券の最終利回りはキャピタルロスを考慮しているため、同債券の直接利回りより低い。
  • オーバーパー債券では、単利最終利回りは複利最終利回りより低い。
  • アンダーパー債券では、クーポンレートは複利最終利回りより低い。

解答

アンダーパー債券の最終利回りはキャピタルゲインとなり、直接利回りプラス、売却益があるので、直接利回りより高い。
解答:B

■アンダーパー債券・・・債券価格が額面より低い債券。
■オーバーパー債券・・・債券価格が額面より高い債券。
■キャピタルゲイン、キャピタルロス・・・価格の値上がりや値下がりに伴う収益。
■インカムゲイン・・・利子に伴う収益。
■最終利回り・・・債券の現在価格と将来キャッシュフローの割引現在価値を等しくする1つの割引率。
■直接利回り・・・債券から得られる利益のうち利子だけを評価する利回り。
■単利最終利回り・・・利子と償還損益を評価した利回り。償還損益を残存年で均等に割って利回りを算出する。
■複利最終利回り・・・利子と償還損益を評価した利回り。各年の利子(クーポン)を次年度に再投資すると考える。