証券分析 第3問 Ⅰ-問5 企業価値EBITDA比率に関する問題

株式の評価尺度に関する次の記述のうち、正しくないものはどれですか。

  • PBRは1株当たり自己資本というストックとの比較で株価を評価する尺度である。
  • 負債のある企業を評価する場合、株価EBITDA比率は企業価値EBITDA比率よりも評価指標として適切である。
  • 株価売上高比率はその企業の売上高利益率のノーマルな水準が業界平均や同業他社と同等の水準と考えて株価評価しているといえる。
  • 益回りと債券利回りの差は、株式と債券の相対的な有利さを判断することに使われる。

解答

解答:B

負債のある企業の場合、負債を考慮した指標である企業価値EBITDA比率を用いる方が適切である。

PBR(Price Book-Value Ration:株価純資産倍率)・・・株価/1株あたり自己資本
企業価値EBITDA比率=(有利子負債総額+株式時価総額)/EBITDA
株価EBITDA比率=株価/1株あたりEBITDA

企業価値EBITDA比率

企業価値・・・有利子負債総額+株式時価総額
EBITDA(Earnings before Interests,Tax,Depreciation and Amortization)・・・営業利益+減価償却費

企業価値EBITDA比率 = 企業価値/EBITDA