証券分析 第2問 Ⅱ-問2 デュポンシステムに関する問題



2011年度は売上高と営業利益はともに前年比で微減であったが、ROEは前年の9.0%から9.4%にやや改善した。これをデュポンシステムで要因分析した 結果として、正しいものはどれですか。なお、回転率を計算する場合は貸借対照表の期末値を用いること。





  • 売上高利益率と総資産回転率はほぼ前年並みで、財務レバレッジが上昇した。
  • 売上高利益率と財務レバレッジはほぼ前年並みで、総資産回転率が上昇した。
  • 総資産回転率と財務レバレッジはほぼ前年並みで、売上高利益率が上昇した。
  • 3つの要因すべてが上昇した。

解答

解答:C

それぞれ求めて、前年の値と比べると売上高利益率は上昇しているが、それ以外はほぼ横ばいとなっている。
売上高利益率=2541÷35574=7.14% (前年比+0.32%)
総資産回転率=35574÷39307=0.905 (前年比-0.02%)
財務レバレッジ=39307÷27137=1.448 (前年比+0.03%)


■ROE(Return on Equity:株主資本利益率)・・・当期純利益/自己資本
■売上高当期純利益率・・・当期純利益/売上高
■総資本回転率・・・売上高/総資本
■財務レバレッジ・・・総資本/自己資本