証券分析 第1問 問14 証券会社に関する問題

証券会社に関する次の記述のうち、正しいものはどれですか。

  • PTS業務は、金融商品取引法によって登録制となった。
  • 資金調達に関する業務であるアンダーライティングにおいて、アンダーライターにはリスクが発生しない。
  • 証券ビッグバンにより、証券会社の営業収益は、株式売買委託手数料への依存度が上昇した。
  • ディーリングを業務として行うために、証券会社は自己の勘定で有価証券を保有する必要がある。

解答

解答:D

  • PTS業務は取引所と類似の機能を提供するため、金融商品取引業者とし登録を受けた上で、認可を要することとされている。
  • 資金調達者の資金調達を確実なものにするため、アンダーライターは残額引受あるいは資金引受によりリスクを負担する。
  • 証券ビッグバンにより、株式売買委託に関する手数料が完全自由料率制へ移行したため、証券会社において株式委託手数料が占める営業収益 の割合は低下した。
  • 正しい。ディーリングでは、投資家が売り注文を出した場合、それを買い取らねばならない可能性が高い。逆に投資家の買い注文に即座に 対応するため、買い注文の出そうな証券を日頃から保有する必要があり、証券会社は自分自身の勘定で有価証券を保有する。
■アンダーライター・・・資金調達に関する情報を収集し、資金調達者に対して提供する。新規発行証券の発行条件を決定する。アンダーライターは 売出した証券が売れ残った場合は自らの資金で、売れ残った証券を買い取る。これが、アンダーライターのリスクとなる。
■ディーラー・・・証券の売買注文を取扱う。自己勘定で株式を保有し、自己勘定で顧客の売買注文に応じる金融仲介機関。