証券分析 第1問 問10証券化商品に関する問題

証券化商品に関する次の記述のうち、正しくないものはどれですか。

  • 日本の証券化商品は、表面的には社債やコマーシャルペーパーなどの形態をとっている。
  • SPEが保有できる資産は住宅ローン、リース債権などで、キャッシュフローさえ発生すればどのような債権でも証券化の対象となりうる。
  • SPEに資産を売却する金融機関や一般事業会社をオリジネータ-という。
  • オリジネータ-が倒産した場合、証券化のためにSPEに売却された資産は、オリジネータ-の債務弁済に用いられる。

解答

解答:D

  • 正しい。
  • 正しい。
  • 正しい。
  • 証券化が成立するためには、オリジネータ-からSPEへの資産売却が真正売買であることが求められる。真正売買とは、売却 された資産が名実ともにオリジネーターから切り離されたと法的に認められる状態であるため、オリジネーターが倒産してもSPEの資産がオリジネータ- の債務弁済に用いられることはない。
■SPE(special purpose entity)・・・証券化だけを目的に機能する機関。日本では、証券化に際して発行された証券は、社債、CPとして法的に位置づけられる。
■オリジネーター・・・SPEに資産を売却する金融機関や一般事業会社。