経済 第4問  Ⅱ-問3 予想為替レートに関する問題

基準点をtとして、1年後をt+1としたとき、米国およびユーロの物価、金利、為替レートは以下のとおりであった。

t時点の為替レートを前提に「カバーなし金利平価」仮説が成立していたとすると、t+1時点の予想為替レートはいくらですか。

  • 0.9805ドル/ユーロ
  • 0.9902ドル/ユーロ
  • 0.9998ドル/ユーロ
  • 1.0099ドル/ユーロ
  • 1.0199ドル/ユーロ

解答

解答:A
■金利平価説・・・為替レートの変動を内外金利差によって説明する理論

カバー無し金利平価・・・スポット(直物取引)だけの世界。金利が低い通貨を買って運用しようとするので、金利が低い通貨が高くなり、金利が 高い通貨が低くなる。
カバー付き金利平価・・・スポット(直物取引)とフォワード(先物取引)両方がある世界。円キャリートレード等にみる、金利の低い通貨でお金を借りて それをを売って、金利の高い通貨を買う。金利の低い通貨が売られるため、低金利通貨が安くなる要因となる。

カバー無し金利平価を前提とした場合、金利の低い分だけ通貨高となる。よって、 1.0000×0.5/2.5=0.9805