経済 第4問  Ⅰ-問3 為替に関する問題

円、ドル、元の3通貨のみが存在する世界を想定する。日本の対米国、対中国の貿易ウェイトは、それぞれ30%、70%とする。 基準時点と比べ、円は対ドルで4%増加した。これをもとに、基準時点(=100)からの円の名目実行為替レートの変化率を計算すると、 基準時点に比べ1.2%減価した。このとき円は対元でいくら減価もしくは増加しましたか。

  • 3.4%の減価
  • 2.4%の減価
  • 不変
  • 2.4%の増加
  • 3.4%の増加

解答

解答:A
■貿易額(輸出と輸入の合計)をウェイトにした実行為替レートの計算式

円の実行為替レート   =  日本対A国の貿易額×A国通貨の円価格+日本対B国の貿易額×B国通貨の円価格
日本対A国の貿易額+日本対B国の貿易額
※貿易額は基準年の円金額を用いる

円の名目実行為替レートの変化率が1.2%減価しているので、101.2%となる。よってXをB国通貨の円価格とすると、
101.2 = (0.3×96 + 0.7×X)/(0.3+0.7)
これをといて、X=(101.2-0.3×96)/0.7=103.4となり、3.4%の減価となる。