経済 第4問  Ⅰ-問1 購買力平価に関する問題

購買力平価に関する次の記述のうち、正しいものはどれですか。

  • 絶対的購買力平価は、2国間のインフレ率の差を反映して動くと考えられる。
  • 名目為替レートが相対的購買力平価に沿って動く場合、実質為替レートは一定となる。
  • 大幅な関税引上げや輸入規制が行われていても絶対的購買力平価説は成立する。
  • 基準時点や物価指数の種類によって相対的購買力平価は影響を受けない。

解答

解答:B

  • 貿易財のバスケットの価値が2カ国間で等価になると考える。
  • 正しい。
  • 同じ財の価格が国ごとに異なると成立しない。
  • 基準時点や物価指数によって相対的購買力平価は変化する。
■購買力平価説・・・2つの通貨の間の交換比率である為替レートは、通貨の購買力が等しくなるように決まるという考え方。

絶対的購買力平価説・・・輸出入が自由で、関税や輸送コストがない世界では、同じ貿易財のバスケットの価値は同じになるはずだと いう考え方のもと、このバスケットの価値が同じになるような為替レートが絶対的購買力平価レートである。

相対的購買力平価説・・・為替レートが2国間の国際競争力にほぼ見合っていたと考えられる基準点を選ぶ。そして、基準時点の名目為替レート が2カ国のインフレ格差分だけ変化した場合の名目為替レートを計算し、これを現在の均衡レートとみなして、購買力平価レートと呼ぶ。