経済 第3問  問6 日本の金融政策手段に関する問題

日本銀行の金融政策手段の中で日銀当座預金残高の増加要因として、正しいものはどれですか。

  • 手形売出オペ
  • 共通担保オペ
  • 国庫短期証券売却オペ
  • 国債売現先オペ

解答

解答:B

  • 日銀が手形を売出しを行い、一般金融機関がこれを買うので一般金融機関の日銀当座預金残高は減少する。
  • 日銀が国債等の有価証券等を共通担保として一般金融機関に貸付を行うため、一般金融機関の日銀当座預金残高は増加する。
  • 日銀が短期証券の売出しを行い、一般金融機関がこれを買うので一般金融機関の日銀当座預金残高は減少する。
  • 日銀が国債および、政府短期証券を買戻し条件付きで売却し、一般金融機関がこれを買うので、一般金融機関の日銀当座預金残高は減少する。

中央銀行は様々な金融政策により市場に流通する資金をコントロールしている。主な金融政策手段は下記の通り。

■市場への資金供給オペレーション
・国債買現先オペ・・・日銀が国債や政府短期証券(FB)を売り戻条件付きで買い入れることによって資金を市場へ供給する。
・国庫短期証券買入オペ・・・日銀が国庫短期証券や政府短期証券を買い入れることによって資金を市場へ供給する。
・CP等買現先オペ・・・日銀が発行者の信用力等に照らして適格と判断し、満期が1年いないに到来するCP等を売り戻し条件付きで買い入れ ることによって資金を市場へ供給する。
・共通担保オペ・・・金融機関が日銀に差し入れた国債等の有価証券等を共通担保として実行する期間1年以内の貸付。 日本銀行の当座預金取引先のみを相手方として実施する。日銀により金融機関にお金が貸出され、資金が市場へ供給される。