経済 第2問 問Ⅰ-10 AD-ASモデルに関する問題
AD-ASモデルに基づくと、財政政策と金融政策に関する次の記述のうち、正しいものはどれですか。
- 拡張的な財政政策も金融政策も、総需要曲線を左にシフトさせる点で同じである。
- 拡張的な財政政策も金融政策も、総供給曲線をシフトさせない点では同じである。
- 総需要曲線は拡張的な財政政策によって左にシフトするが、拡張的な金融政策によると右にシフトする。
- 総供給曲線は拡張的な財政政策によって左にシフトするが、拡張的な金融政策によると右にシフトする。
解答
解答:B
- 総需要曲線を右にシフトさせる点で同じである。
- 正しい。
- 総需要曲線は財政政策でも、金融政策でも右シフトする。
- 総供給曲線は財政政策でも、金融政策でも変わらない。
AD-AS分析・・・総需要曲線(AD:Aggregated Demand)と総供給曲線(AS:Aggregated
Supply)により、財市場、貨幣市場、労働市場を
同時に均衡させる水準で実現する国民所得と物価水準(価格)との関係をグラフを用いて分析する。
縦軸に物価、横軸に国民所得(GDP)をとる。
財政政策・・・政府が政府支出を増やして需要の拡大を図ろうとする。Y=C+I+G+(EX-IM)なのでGが増えると、GDPが増える。
よって、上のAD-AS分析のグラフの総需要曲線(AD曲線)が右シフトする。
金融政策・・・金融政策を行うと、市場に出回るお金が増えるため、金利は下がりLM曲線が下シフト(右シフト)するためGDPが増える。
よって、上のAD-AS分析のグラフの総需要曲線(AD曲線)が右シフトする。