経済 第1問 Ⅰ- 問5 独占寡占市場に関する問題

独占寡占市場に関する記述のうち、正しいものはどれですか。

  • 独占市場における供給量は総余剰を最大にする供給量より少ない。
  • 独占価格はクールノー均衡価格よりも低い。
  • クールノー均衡では市場価格は限界費用よりも低い。
  • ベルトラン競争のモデルでは、企業は供給量を決定する。

解答

解答:A

  • 正しい。
  • 独占価格の方がクールノー均衡価格よりも高い。。
  • クールノー均衡では市場価格は限界費用よりも高い。
  • ベルトラン競争のモデルでは、企業は価格を決定する。
  • 解答:A

    消費者余剰と生産者余剰

    ■需要価格・・・その商品に対して支払ってもよい最大の貨幣額
    ■供給価格・・・財の生産者が財を供給するために要求する最低の貨幣額
    ■消費者余剰・・・購入した財の「需要価格」と購入のために支払った「市場価格」との差
    ■生産者余剰・・・財を市場に供給して受け取った「市場価格」と「供給価格」との差
    ■総余剰・・・「消費者余剰」と「生産者余剰」の和

    寡占市場

    寡占市場とは市場に数社の企業しかいないことを表す
    ■クールノーモデル・・・企業が「生産量」を調整して競争をすることを前提にするモデル。 相手企業の生産量に合わせて最適な生産量を調整すると生産量があるところで均衡する。
    ■ベルトランモデル・・・企業が「価格」を調整して競争をすることを前提にするモデル。 両企業は価格をどんどん下げていき「限界費用」まで市場価格を下げるので完全競争が寡占市場でも 実現される。
    ■限界費用・・・財の生産に要する財1単位あたりの費用。