経済 第1問 Ⅰ-問2 市場の失敗に関する問題
市場の失敗に関する記述のうち、正しくないものはどれですか。
- 外部効果は市場の失敗の要因の一つである。
- 公共財の性質の一つに、非排除性がある。
- 市場の失敗があるとき、過剰生産になることはない。
- 市場の失敗がないとき、社会的費用と私的費用は一致する。
解答
解答:C
- 正しい。
- 正しい。
- 市場の失敗があるとき、過剰生産も過小生産もありえる。
- 正しい。 解答:C
■市場の失敗・・・市場機構がうまく機能せず、適切な財の生産・供給ができない状況。市場の失敗には
「外部性」「公共財」「費用逓減産業」の三つの要素がある。
■外部性・・・ある経済主体(消費者、企業等)の行動の結果が、市場での取引を通さずに、直接に他の
経済主体(消費者、企業等)に効果を及ぼすとき、外部効果(外部性)が存在するという。
■公共財・・・(ⅰ)消費の非競合性(ⅱ)消費からの非排除性この二つの性質を満たす財を公共財という。
■費用逓減産業・・・初期投資の固定費がきわめて大きく、生産量の増加とともに平均費用が低下する産業。鉄道サービス等。