経済 第1問 Ⅰ-問1 完全競争市場に関する問題
完全競争市場に関する記述のうち、正しいものはどれですか。
- 古書や観戦チケットなどのように、短期的に供給量を調整できない財・サービスの供給曲線は垂直となる。
- 時間の経過とともに必ず需給均衡が成立するということをワルラス的調整という。
- 他の条件を一定として、嗜好の変化による需要曲線のシフトなどを考えて、均衡点の変化を分析する経済学の基本的な手法を 動学分析という。
- 資源配分の望ましさ(効率性)を図る尺度としての総余剰は、消費者余剰から生産者余剰を差し引いたものである。
解答
解答:A
- 正しい。
- ワルラス的調整とは、超過需要なら価格が上昇し、超過供給なら価格が下落するという価格調整メカニズムのことである。
- 動学分析ではなく比較静学分析という。
- 総余剰とは消費者余剰から生産者余剰を差し引いたものである。 解答:A
■需要価格・・・消費者がその商品に対して支払ってもよい最大の貨幣額。
■供給価格・・・財の生産者が財を供給するために要求する最低の貨幣額。
■消費者余剰・・・購入した財の需要価格と購入のために支払った市場価格の差。
■生産者余剰・・・財を市場に供給して受け取った市場価格と供給価格の差。
■総余剰・・・消費者余剰と生産者余剰の和。総余剰が多いほど経済にとって望ましい。